2014-03-15

チェロの弓が切れた!

オーケストラの演奏中に弦楽器の弓が切れたらどうするか?ご存知の方も多いと思いますが、バイオリンの弦が切れた場合はその楽器を次々にリレーで後ろに渡して行って舞台袖に近い一番後ろの奏者の楽器をまたリレーして前に渡し、一番後ろの奏者は演奏途中でも舞台袖に引っ込みそのまま戻らないか予備の楽器を持って再登場。なんて事になります。楽団により、また場合により若干違うと思いますが。
先日放送されたデュトワ指揮NHK交響楽団のマーラー交響曲第8番の演奏を見ていると、チェロの奏者の弓が切れるアクシデントがあった。 第2部開始早々約2分30秒くらいの時点。高音で糸を引くような木管のメロディーが終わりチェロの重い響きが始まったそのとたん。第一プルトの外側の奏者の弓がバサッと(もちろんそんな音は聞こえないが)見事に切れてしまった。第2プルトの内側の奏者が斜め後ろから見る角度でそれに気付き、自分の弓をさっと差出交換し、切れた弓を更に後ろの奏者に渡していった。
丁度チェロパートがアップになっているときだったので、ご覧になって気付かれた方も多かったと思う。弓が切れたのには本当に見ていて驚いたが、それよりもそれをものともせず演奏を続けた奏者に二度びっくりでした。(2011年12月3日東京NHKホールでの演奏会より。)

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