2014-06-25

「山越えてゆく 白雲も涅槃かな」

山越えてゆく 白雲も涅槃かな


句碑 「山越えて行く 白雲も涅槃かな」 岡澤康司

岡澤康司
1922年(大正11年)5月31日生まれ、俳人。俳人協会評議員。北海道俳句協会常任委員。

北海道の屋根大雪山を目の前にし ここ旭ヶ丘の大地にいると
風の声を聴き雲の流れを肌で感じとる感性が芽吹いて来る
道もなく越えにくい深い山を ゆっくりと白い雲が通りすぎ行く様は
変わりやすく はかないこの世を越えて
一切の煩悩から離れた悟りの境(涅槃)へと
私を誘って行くようだ


「涅槃」ニルヴァナーというインドの古語の音訳で貧(むさぼり)痴( おろかさ)から解き放たれた状態をいう

記 平成十年八月吉日 
伊藤 晃全


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