今日は夜に予定があるので散歩は朝だけ。
築地本願寺から日本橋まで。約2.2キロ。
明治会堂跡 中央区銀座3丁目14番
明治会堂は、明治14年(1881)、福沢諭吉の発案により建設された演説会場です。瓦葺木造2階建て、建坪約620平方メートルの擬洋風建築で、福沢の親戚である藤本寿吉により設計されました。
当時の演説会場としては、福沢の建てた三田演説館など若干の施設が存在しましたが、規模などの面から、多くの演説は本来演説会場ではない貸席、劇場、料亭などで行われていました。これらに代わる施設の整った演説会場として明治会堂は建設されました。
左の錦絵「明治会堂之図」の説明文に、「会場の広間は3000人を容れ、食堂には200人の石を設くべし、講義室あり事務室あり結構至らざるところなく実に東京第一の会堂なり」とあり、当時としては、会食もできる東京随一の演説会場で、政談演説をはじめ、各種演説・行事が頻繁に行われました。明治15年に立憲改進党の結党式がここで行われたほか、明治16年には鹿鳴館に先駆けて日本初の西洋舞踏会が行われました。
明治15年末に福沢の所有から農商務省の手に渡り、明治17年には厚生館と改称されて使用されましたが、明治23年(1890)に民間に払い下げられた後、大正12年(1923)の関東大震災で焼失しました。
0 件のコメント:
コメントを投稿