横浜市開港記念会館(国指定重要文化財) 横浜町会所跡 岡倉天心生誕の地
横浜市開港記念会館(国指定重要文化財)
横浜市開港記念会館は、開港50周年を記念して、大正3年(1914年)9月に着工され、大正6年7月1日の開港記念日に「開港記念横浜会館」として開館しました。
建物は、大正12年の関東大震災によって一部が焼失したため、昭和2年と平成元年に復旧工事が行われ創建当時の姿に復元されました。
建物の外観は、腰石まで花崗岩積で、1・2階は赤い化粧煉瓦と白い花崗岩を積み上げた辰野式フリークラシックスタイルで、古典主義を自由にアレンジしています。東南隅には高塔(時計塔)、西南隅に八角ドーム、さらに高騰を挟む位置にも角ドームを作り、屋根は寄棟造り・天然スレート葺で、越屋根は銅板葺きとしています。また、建物内部の広間、中庭に面する窓にはステンドグラスが用いられるなど、大正期の建物として華やかで優れた意匠が施されています。
横浜市教育委員会文化財課
社団法人横浜国際観光協会
横浜町会所跡
この地に、明治7年(1874年)4月に竣功した石造2階建て屋上に高塔のある建物は、横浜市施行の明治22年まで横浜の町政を執った町会所でした。「時計台」の愛称で親しまれ、横浜の名所となっていました。明治23年横浜貿易商組合会館と改称し、その後横浜会館と改めましたが、明治39年12月類焼により焼失いたしました。跡地に開校50年を記念して現在の建物が大正6年竣工いたしました。
また、この地は開港期より明治初年まで、岡倉天心の父 勘右衛門が支配人をしていた石川屋(越前藩(福井県)の生糸売込店)があったところです。
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